2005年 10月 10日
勇気を出して... |
「ラチとらいおん」 マレーク・ベロニカ ぶん、え/ふくながやすとも やく (福音館書店)
この絵本は、世界中で、一番弱虫なラチ君が、突然登場する、小さな赤いらいおんに励まされ、次第に強い男の子に成長していく、とてもほほえましくて、かわいらしい、絵本です。途中、強くなるために、らいおんと一緒に体操をする場面がありますが、うちの子たちも、よく真似してやっていました。最後は、成長したラチのもとから、らいおんは手紙を残して、去っていくのですが、ここが何とも、悲しい場面で、涙が出ます。らいおんは、また他の弱虫君のところへ行って、強い子供にしてやらなくちゃいけないんだって、行ってしまうのです。
私の実家は、昔の造りで、中心に部屋があって、ぐるりと周りに廊下があります。遊びに行った時に、私達家族が寝る部屋から、トイレまでは、夜だと、暗くて長い廊下を通らなくてはなりません...大人の私でもちょっぴり怖いです(笑)。廊下の途中には、母がお茶をしている関係で、お茶室があったりしますが、日頃は使わない部屋だけに、そのそばを通るのが怖かったりもします。
ところで、この3連休、息子達は用事があったので、私だけ実家に帰って来たのですが、夫が、ばたばたと、用事を済ませて、昨日から、ほんの一日、帰ってきてくれました。で、次男...お風呂から上がって、部屋に戻ってきたものの、脱いだ洋服をそのままお風呂場においてきてしまい、私から”とりにいってきなさ~い”と言われて...”こわ~い、ついてきて~~”ってことに。そこで、登場!”らいおん”君です。「ラチとらいおん」の中にも、暗い部屋に、クレヨンをとりに行けなくて、らいおんがついてきてくれるシーンがあります。次男にも、”ほらほら、らいおんがいるじゃない!”な~んて...次男”いないよ~~ん”、そういうやり取りをしながら、結局、ぱ~っと走ってとりに行きました。実際、絵本の中のらいおんは来てくれませんが、ちょっぴり弱気になった時には、この赤いらいおんを思い出し、勇気を出してくれるといいな~!!なんてね。とにかく、弱虫君だけじゃなくて、大人だって、勇気付けられる、素敵な作品です。
by usakochan37
| 2005-10-10 23:22
| 絵本/子供の本